【30日目】もう1つの「M-1グランプリ2018」
先ほど、M-1グランプリ2018が終わりましたね。
優勝は「霜降り明星」でした。
僕より全然年齢は下ですが、日本一になるなんて頭が下がります。
今年のM-1は個人的に審査員にも着目していました。
特にナイツが大好きなので、塙さんのコメントに注目していました。
塙さんは漫才協会の副会長で、最年少でM-1の審査員に選ばれました。
これまでの若手審査員はM-1の優勝者が多かったのですが、塙さんは優勝はしていません。
ですが、毎日のように寄席に立っているので漫才については他の芸人さんからも一目置かれています。
今日見ていて感じたのは、やはり「プロフェッショナル」だということ。
父親によく「人生を通して何かのプロになりなさい」と言われてきたのですが、その意味が完全には理解できていませんでした。
よく「お金をいただいたらプロだ」とか言いますが、それは甚だ疑問です。
それは芸能、芸術の世界の話で、僕たちとはちょっと違うように思います。
僕もある程度お金をいただいていますが、自分をプロだと思ったことは一度もないです。
しかし今日のM-1の審査員、特に塙さんを見てこれこそがプロなんだと痛感しました。
お笑いのことを常に考え、とことん追究したときに出る発言。
やはり言葉の重みが違います。
費やした時間と経験がその言葉の端々に出ていて、「深い」の一言では表すことができません。
テンポや間(ま)それから漫才の構成についても、素人から見ても分析力が凄いなと感じさせられました。
それと同時にかっこいいなと思いました。
プロって単純にかっこいい。
何かをとことん突き詰めて、その何かを誰よりも詳しく知っていて、経験も豊富な人って、本当に輝いて見えるんです。
それってもちろんお金で買うことはできないし、お金よりも価値のある財産です。
その代わり、プロってそんなすぐになれるものではありません。
もしかしたら、死ぬまでプロになれないこともあります。
塙さんが登場された時、なぜか分かりませんが涙が出ていました。
尊敬の涙です。
ではでは。